最近の新規製作品として「木目透かし彫り 左馬」があります。
hidariumagakutate.jpg

十二支で午年(ウマドシ)は、江戸の昔より「頭上りの尻下がり」と言われ、年後半にかけ
て運勢が下がるとされていました。又午年は、大火の災難が多い年ともされたため人々は、厄除けを強く願ったとされています。
そのため通常神社への奉納絵馬の馬の絵は、左を向いていますが、午年の絵馬は、厄除け開運を願ってわざと右向きの絵馬を奉納し「尻上がり」を祈願したようで、漢字の「馬」の字を逆さにして開運・招福の印にしたと言われています。

又この作品の書体は、縁起良しの書体とされる吉祥天文字(吉祥文字)で描いています。
元七福神の中で唯一の女神で福財・繁栄の神様と言われる吉祥天が着衣している天女の羽衣が風になびく様を表現したような書体として縁起の良い書体とされています。

来る午年の置物としてみたらいかがでしょうか。