渓斎英泉 木曽海道六十九次の内 沓掛の駅
中山道六十九次のうち江戸から数えて19番目の宿場町。地元で信仰を集めていた追分諏訪神社に奉納さた「長倉沓掛」にその名が由来されているとのことです。両隣の軽井沢宿および追分宿と共に浅間三宿と呼ばれていました。
残念ながら1951年の大火により、町のほとんどが消失してしまい江戸時代からの建物は現在観ることができません。
この浮世絵は、湯川と思われる川を前方に望海ながら、沓掛の宿と思われる建て屋を後方にして雨の中馬荷を運ぶ商人を描いています。山麓地帯での厳しい旅をうかがわせる構図になっていまます。