歌川広重の浮世絵 木曽海道六十九次の内 長久保
中山道中、碓氷峠・塩尻峠・鳥居峠と並ぶ難所とされている和田峠の麓にざいする宿場町です。当時は、長窪宿と記されていたようですが、明治になって今の長久保宿と記されるようになったようです。本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠43軒と山間部の宿場町としては、中規模の街並みだったようです。
宿場のそばを流れる依田川を描いた浮世絵です。手前を色彩豊かに描き、中間の橋を濃い黒色を使い、遠方の林を薄い灰色で表現することにより遠近感を出すことにより月夜の情景を醸し出しています。