歌川広重 木曽海道六十九次の内 小田井

広重 木曽海道六十九次/小田井長野県北佐久郡御代田町

大名たちは、隣の追分宿で宿泊し、姫君や側近が小田井宿を利用したため「姫の宿」と呼ばれていました。江戸時代中期は、107軒の宿が軒を並べていました。また、「木曽路名所図解」には、「追分の駅まで家なし」と記されている通り原風景が広がる地域だったことが想像できます。

広いススキの野原を行きかう旅僧と親子の巡礼者が描かれています。この僧や巡礼者の存在が、物悲しい情景をより深めています。


浮世絵木目透かし多段彫りは、こちら