歌川広重の浮世絵 木曽海道六十九次の内 洗馬宿
広重の「木曽海道六十九次」シリーズの中でも特に名作の一つと言われる「洗馬宿」は、神秘的な月夜と静かな水面、そしてそこに浮かぶ小舟のコントラストが美しい作品です。特徴
として、1:大きく描かれた月が水面に反射し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。2:葦の中から現れたような小舟は、静寂さを際立たせています。3: 遠くには、かすんだ山々や木々が描き込まれ、奥行きを感じさせます。
洗馬宿は、木曽街道の宿場町として栄え、善光寺への道との分岐点でもありました。太田の清水や奈良井川など、水に恵まれた場所で、木曽義仲ゆかりの地としても知られ、歴史的な背景を持つ宿場でした。