タグ : 安藤広重
広重・東海道五十三次/奥津 興津川
静岡県奥津 由比からの薩埵峠を下ると、駿河湾沿いの平坦な地となります。湾に流れ込む興津川を相撲の関取が、一人は、輿にのり一人は、馬に乗ってわたって行く。人一倍大柄の関取を小柄の渡し役たちが力を合わせて担いでいる。 遠く駿 …
広重・東海道五十三次/由井 薩埵嶺
静岡県由比 現在は、本陣跡が公園になっていて、東海道五十三次広重美術館が開館しています。 箱根山よりも急斜面に描かれている薩埵峠は、東海道中屈指の難道とされていたことをうかがわせる。峠道からのぞき込む人からも肝を冷やす危 …
広重・東海道五十三次/蒲原 夜之雪
静岡県蒲原 広重の東海道五十三次の浮世絵の中でも傑作中の傑作とされている。 夜降りしきる雪の中寒そうに傘をつぼめて行きかう人や、足元を注意しながら歩く人を抒情的に描いている。多くの色を使わずにまるで水墨画のような白と黒を …
広重・東海道五十三次/吉原 左富士
静岡県吉原 千本松原を過ぎたあたり。江戸から京都に向かう場合、富士山は、進行方向の右側に観えるのが普通だが、この場所は、常に左手に富士山を望める場所として東海道中でも名所の一つだったと言われる。 図柄は、馬のお尻をアップ …
広重・東海道五十三次/原 朝之富士
静岡県原 東海道中最も絶景として挙げられる浮世絵。銀嶺の富士山は、手前の愛鷹山の粗々しさと対照的に美しい稜線を延ばしている。 広重は、壮大な富士山を表現するために浮世絵の枠を超えて山頂を描き日本一高いスケールの大きさを描 …
広重・東海道五十三次/沼津 黄昏図
静岡県沼津市 沼津宿 天狗のお面を担いだ男性とお遍路姿の母子が、間近に見える沼津の宿をめざしている。空には、大きなお月様が顔を出し始めた夕暮れ時。 横を流れる川は、黄瀬川であると思われ平安末期、伊豆で挙兵した源頼朝の元に …
広重・東海道五十三次/三島 朝霧
静岡県三島市 三島宿 伊豆の国の代官所が置かれていた天領地 中央に描かれた籠から観て左手に三島大社の大鳥居が描かれていることから、籠に乗った老人と馬上の旅人は、これから箱根山の険しい旅を始めることが伺える。 この絵は、中 …
広重・東海道五十三次/箱根 湖水図
神奈川県足柄下郡箱根町 箱根宿 五街道制定に伴い、関所周辺に小田原と三島から強制的に移住させて作られた宿場町ともいわれています。 その為町は、大きく二つに分かれ小田原藩管轄と三島代官管轄によって管理されていたようです。標 …
広重・東海道五十三次/小田原 酒匂川
神奈川県小田原市 小田原宿 正面奥には、東海道最大の難関箱根山が雄大にえがかれています。そのすそのに小田原の家屋や小田原城の城郭もしっかりと描かれています。 酒匂川を輿に乗って渡旅人をはじめこの川とともに箱根の関所は、江 …
広重・東海道五十三次/大磯 虎ヶ雨
神奈川県中郡大磯町 大磯宿 現在では、ヨットハーバーなどの高級リゾートとなっているがこの地は、吾妻鏡や曽我物語にも登場する虎御前が住んでいたとされる場所。表題の「虎ヶ雨」とはこの虎御前からきているのではないか。 どんより …