透かし彫りの木工芸品
全国でも珍しい木目透かし彫り技法の浮世絵や木製家紋、を製作。 数百年の自然が育む天然木の年輪を生かした、確かな技で新しい美を表現します。
この作品は、今までの糸鋸やレーザーなどでは、表現できなかった繊細な箇所も透かし彫りにしています。現代の職人が贅沢な時間を費やした技と天然木目の美しさを毎日の暮らしでさりげなく楽しむインテリアとして又、大切な記念日の大切な方への贈り物として最適な逸品です。
大地の自然が数百年~数千年の時を費やし育んできた天然木の木目をを最大限に活かした世界で一つだけの木彫り美作品となっています。
天然の木板の木目は、きれいに同じ方向を向いているかのようですが、よく見るとそれぞれ違う角度であることがわかります。
この角度に合わせて砂をを吹き付けていく手作業を繰り返します。
木目透かし多段彫り
木目透かし彫り
透かし彫りの様子
年輪の冬目を残し夏目を彫りぬくことによって透かされていることがわかるかとおもいます。
彫りの状態がどのようになっているか、背景に光を当てその様子をまとめています。
透かし彫りについて
平安の貴族文化を描いた源氏物語の文中に珍の木の透かし彫りの箱にいれて同じ木で作った上飾りを付けた新味のある御贈り物 (与謝野晶子訳)と言う段があります。
古より透かし彫りの木彫り工芸品は、貴重品とされ珍重されておりましたが、その細工の難しさと原材料の入手難から製作数が極めて少ない為、ほとんどの人の目にとまることなく、ごく限られた方々だけにて愛用されてきました。
現在、伐採本数が大変少なくなってきた寒冷地で育つ樹齢数百年の大木は、年輪がはっきりし、年輪幅が細く重なっています。この木彫りは、この自然が生み出した恵みとも言うべき年輪を活用することにより、従来の技法では、表現できなかった繊細な部分も掘り込むことができます。
この貴重な木の柔らかな部分(夏目)を掘り込み、硬い部分(冬芽)をのこすといった大変手間の掛かる作業を惜しみなく費やされた時間の賜物と匠の技をご覧下さい。
ノミや糸鋸はもちろん現在流行りのレーザー光線などでは透かすことのできないような細部まで彫りこんだ木彫りの逸品です。