東海道五十三次/日坂
静岡県日坂
金谷宿と日坂宿の間にありる佐夜ノ中山の峠道。
急坂の峠道の真ん中に大きい石があり、女の旅人がのぞき込んでいる様子が描かれている。この石は、夜泣き石と言われる。
お石と呼ばれる妊婦が中山を歩いていると陣痛が起きてしまう。男が介抱していたが、彼女の金品を狙って殺してしまった。
その時にお腹赤ちゃんが傷口から出てきた。赤ちゃんを救いたいと思った彼女の霊が石に乗り移り、夜になると鳴き声をあげたため近所の和尚さんが赤ちゃんに気づきその子を助けて育てた。との言い伝えがあり、この話を聞いた弘法大師が石に「南無阿弥陀仏」との名号を刻んだとされる。