東海道五十三次/島田
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」この川は、東海道中最大の川渡りの難所とされていました。上流で雨が続くと水かさが増し激流となるため、川止めが行われ旅人たちは、何日にも渡り待つことになった。
場面は、大名行列の一行が渡りの準備をしている所と思われる。広重は、向こう岸を描かないことにより大井川のスケールの大きさを表現したかったようだ。