東海道五十三次2品川宿

東京都品川区 品川宿・江戸から京都へ向かう東海道五十三次の江戸の玄関口

江戸時代は、国元に帰る参勤交代の大名行列やお伊勢参り、京都見物などの旅人や潮干狩りの観光スポットとして大変な賑わいになっていたようだ。京都からの長旅もこの宿場が最後となり、また上方への旅にあたり見送りもここまでになる出会いと別れの分岐点。日本初めての鉄道がこの地を始発としたこともうなずける。その上、将来は、リニアモーターカーの出発駅ともなり、品川は、今も新しい顔を造り続けている。

品川宿の端から見渡せる海原には、多くの帆掛け船が往来している様子が見受けられ、当時の品川が陸上と海上共に栄えていたことが伺えられます。現在では、海が埋め立てられてしまいこの絵のような風光を観ることが出来ないし、想像すら難しいが大きな帆掛け船の出入りと大棚の宿舎やお店によりその賑わいが伺われる。

広重は、日本橋絵と同様朝の風景を浮世絵にしている。やはり遠路の旅立ちは、早朝に出発する風習があったものだと思われます。

浮世絵の透かし彫り